経営母体を意識してみる

就職する病院を選ぶときに、経営母体に注目したことはありますか?
仕事をするうえであまり関係ないようにみえて、実は結構大切なのが経営母体です。
どんな種類があるのか、どんな特徴があるのかを知っておきましょう。

経営母体の種類と特徴

病院を運営している経営母体には大学、自治体、赤十字社など、公的機関、医療法人、企業、個人などがあります。
そして、経営母体が変われば運営方針や給与体系、教育システムなど組織の雰囲気も変わるものです。
例えば、公的組織が運営している病院は歴史が長い医療機関が多いので、いわゆる『病院内ルール』というものがある病院も多く、独特の風土を持っています。
公的組織が運営していた病院で、民間の医療法人に経営移譲したところ「組織の雰囲気が変わってしまった」ともともといた職員がこぞって退職してしまったなんて話もあります。
もちろんその一方で新しく働き始める職員もいるわけですし、新しい風が吹くことについて良し悪しは語れません。
運営母体が変われば、それだけ変わってしまうということです。
  • 大学病院
大学は教育機関という色合いが強く、研究や症例発表などに力を入れています。
そのため、勉強会などが定期的に開催されており、最新の知識を得ることができます。
最先端の医療に触れることができる一方で、看護師のスキルは身に付きにくいと言われています。
点滴のルートキープなど、民間の病院では看護師が行っている技術でも、大学病院では医師が担当するものも多くあります。
  • 医療法人
医療法人は理事長の考え、その法人の理念が強く反映されるため、組織によって雰囲気は様々です。
災害派遣などを積極的に行っている病院や、地域との密接なふれあいを推進していればボランティア活動があったりする病院もあります。
病院のホームページなどに思想や理念について書かれている場合もありますので、確認しましょう。
  • 企業立病院
企業立病院は母体となる企業の運営手法を病院の運営にも取り入れていたりするため、経営効率などの面ではシビアな部分もあるでしょう。
しかし、「40才を過ぎても給料が上がる」「寮が充実している」「自社製品を安く買える」「休日が多い」といった特徴も持っています。
このため、看護師からも人気が高く、離職率も低い、まさに優良病院の代表格と言えます。
また、接遇やホスピタリティに力を入れている病院も多いのが特徴です。
  • 公的病院
公的病院の場合、以前はゆったりとした組織風土のところが多かったものの、最近では財団法人化政策などにより経営改善を強いられているところが増えています。
看護師にとって良い意味での「ゆるさ」がなくなってしまい、それが「息苦しい」と感じて退職してしまうケースが多いようです。
例えば、「休日・休暇の融通が効く」「子供のことで融通が効く」「休日は詰所会議に来なくてもよい」「残業はほぼない」などが代表的なものです。
民間企業に移譲し、新しい看護部長・師長がやってくると「経営を意識した運用」をスタートします。
長年やってきた体質と変わってしまうことで窮屈さを感じてしまう可能性があります。
また、民間の医療法人にしても、公的な法人にしても、広域に医療機関を持っている病院グループなのか、特定の地域に根差した法人なのかによって組織風土・教育、研修システムなども異なります。
多くの医療機関をもつ法人の場合、施設横断的な研修に参加することもできます。
また、希望によって違う病院に転勤することも可能です。
逆に、移動命令が出る可能性もありますので、転勤を強いられる可能性もあります(^^;)
転職を考えた時には、「運営母体はどんなところか?」というのもチェックしてみて下さい。

転職するなら7対1病院か、10対1病院か

転職を考えた際に、7対1病院か、10対1病院かということを気にして情報収集している人も、そうでない人もいるでしょう。
「7対1看護を算定している病院は、看護師がたくさんいるということだから、じっくりと患者さんと向き合って、ゆったり働くことができるのだろう。」
「10対1看護の病院は看護師が少ない分、一人ひとりにかかる負担が大きそう。」「10対1看護の病院では休みも取りにくいのでは・・・・・」
そんな話や不安・心配の声を聴くことがあります。
でも、実際は必ずしもそうとは言えません。
ギリギリの人数で「なんとか7対1を算定できている」病院のなかには、人数にゆとりがなく、休みも取りにくい病院もあります。
そもそも7対1ってどういうことなの?
という方に、簡単に説明しますね。

7対1看護とは、入院時の診療報酬を計算する際の看護配置区分のひとつ。入院患者7人に対し、看護師などの看護職員が1人配置されている体制のことであり、もっとも手厚い看護体制となる。
一般病棟では、看護配置や患者の平均在院日数などにより、入院時の診療報酬の基本点数となる入院基本料が決まる。看護配置には、「7対1」のほか、「10対1」「13対1」「15対1」の区分が設けられており、患者10人に対し看護職員を1人配置する10対1などと比べ、7対1のほうが看護体制が手厚くなっている。病院にとっては、7対1看護の施設として届け出ることで、入院基本料が高くなり多くの報酬が得られる。

私自身も7対1看護を算定している病院に勤めたことがありますが、病棟で出されるシフトは7対1看護を確保した人数を日勤者として出していますが、実際にはその病棟スタッフの中から毎日3名程度を外来補助に下ろしていました。
妊婦検診補助1名、産婦人科処置1名、妊婦の保健指導1名って感じです。
つまり、実際に病棟で業務をするのはぜんぜん7対1じゃなかったんです。
7対1看護の算定を取ることができる業務を実質10対1看護くらいでこなすことになるので、その結果、毎日残業が当たり前でしたし、ゆったりした雰囲気なんて全くありませんでした。
ちなみに外来に降りたスタッフも、外来が実際に終わるのが6時ごろでその後に翌日の患者カルテの整理などがあり、もちろん残業です。
病院としては7対1看護を取得して、その中から外来に下ろした方が外来スタッフの人数は少なく配置できるので、経営という点ではメリットがあったんだと思います。
ですが、働いているスタッフとしては辛かったですね。
7対1看護を算定していても、実際にスタッフがすべて病棟に配置されているのかどうかも確認するポイントだと感じました。
そもそも、7対1看護は本来、重症急性期の患者を看護するために設けられたものですので、7対1看護を取り入れている病院は急性期の病院が多いです。そのため、7対1であってもゆったりのんびりしているのかというと必ずしもそういうわけではありません。

仕事の負担に関しても、とりあえず看護師の資格を持っている人をかき集めて人数を保っているのか、しっかり経験を積んだベテランが多いのかといった、集まっている看護師の質で異なります。
7対1看護は看護師の人数の確保が必須になりますので、頭数を増やすために新卒の看護師でもとりあえずたくさん入職させておこうといった病院も見受けられます。
そういった病院に転職すれば、ゆとりある看護は望めませんし、看護の質としてもあなたが求めているレベルは難しいでしょう。
それでも、「7対1看護の病院の方が働きやすい」と一般的に言われがちですし、看護学校などでもそう教えられることが多いようです。
実際のところはそれぞれの病院の事情次第ですので、7対1看護か10対1看護かよりも、自分のやりたいことに合っている職場を見つけた方が転職は成功すると思います。
ただし、7対1入院基本料を算定することで経営的に有利になることは事実ですので、病院の経営状況は7対1病院の方がよいという傾向はあるかもしれません。

アットホームな職場への転職

人間関係は、看護師の転職理由第2位となっており、1位の家庭の事情というやむを得ない理由を抜きにすると最も多い転職理由となります。
ぎくしゃくした人間関係にお疲れのあなたは、自分自身に合う環境がどのようなものなのか条件の優先順位を合わせてじっくり考えてみましょう。
二度と同じような転職を繰り返さないための転職テクニックをお伝えします。

病院見学時には病棟内の雰囲気をチェック

看護師の世界は女性が多く、女性独特のコミュニティーを形成することから、いわゆる派閥などができやすい職場といえます。
派閥まではいかなくても、ギスギスしている人間関係ではコミュニケーションをとりながらチームワークを大切に働くことは難しいでしょう。
昔勤めていた職場では、中の悪い先輩2人がいて(しかも1人は主任でした)直接話すことを避け、お互いになにかを伝える時には後輩を介して伝達していました。
実際に私も「○○さんに、△△って伝えて。あの人私とだと話にならないから。」と言われたことがあり、正直とても困惑しました。
他にも、申し送りの時間帯に「私、あなたのことが嫌いだから申し送りはしませーん」と言われたスタッフもいました(´;ω;`)
これほど極端な職場は少数派かもしれませんが、それでも人間関係が冷えている職場は多いでしょう。
そんな人間関係に疲れ、転職したいと考える人も多いと思います。
アットホームな職場とは、コミュニケーションが活発に行われ協力体制がある、新人看護師たちが先輩看護師に質問しやすい雰囲気があるなど、働きやすい職場環境のことと言えます。
忙しい職場、とくに残業が多いとそこで働く人は心の余裕を失いがちです。
仕事をいかに早く片付けて残業を終えるか、作業に追われて忙しい中でいかにミスがなく業務を終えるか、ということばかりに目が向きがちで、とても同僚を気遣ったり後輩に丁寧に指導する雰囲気とはなりません。
つまり、アットホームの度合いは、残業時間や忙しさに反比例するのです。
したがってアットホームな雰囲気の職場を求めるのであれば、基本的には急性期よりは慢性期のほうが急変や突発的な対応が少ない分、ゆったりとした気持ちで仕事ができます。
また、大規模病院のように職員の人数が多いと、人間関係も希薄になりがちです。
ですからアットホームさが維持できる施設の規模としては300床以下がひとつの目安になります。
また、訪問看護ステーションなどの病院以外の小規模な施設では、日中はそれぞれに施設外で活動していても、事務所では机が隣接しているので、ちょっとしたことでも相談しやすく親密な人間関係が築けるため、自然とアットホームな雰囲気が生まれてきます。
もうひとつ、病棟に正職員以外のパートやアルバイト、派遣など、さまざまな勤務形態の人が多いかどうかもチェックしておきたいポイントです。
なぜなら、責任の重い仕事が正職員に集中しがちになり、残業も基本的に正職員がこなすことが多くなるため、協力しあうといったチームワークのよさや、横のつながりに欠ける可能性があります。

中小病院の職場の雰囲気は看護部長のキャラクターの影響も大きい

アットホームな職場かどうかは実際に働いてみないと分からないことが多いかもしれません。
就職前にある程度知っておきたいのなら病院見学をして、職場の雰囲気をチェックすることが大切です。
たとえば、ナースステーションでの看護師同士の会話、病棟での看護師と患者さんのやりとりの様子などからもその職場の雰囲気というのは伝わってくると思います。

また、大病院の看護部長は、経営に関わっている部分が多くなるため、看護業務への影響は少なくなり、一般のスタッフと接する機会も減ってきます。
しかし、中小規模の病院では看護部長とスタッフと距離が近いため、看護部長の考えや目指す看護が、現場に伝わりやすいといわれます
したがって、看護部全体の雰囲気は看護部長の考え方で決まってきます。
どんな看護部長であるかを事前に知るには、病院のホームページの看護部長挨拶や看護方針を読んだり、就職合同説明会や病院見学などで実際に看護部長と話をしてみるのが一番です。
今後もずっと上司として一緒に働くかもしれない相手ですので、看護部長の看護観に共感できるかどうかは大切です。
機会があるのならぜひ直接話して自分の目で確かめましょう。

ゆとりある看護を求める転職

病棟看護の経験者は「もっと患者さんとじっくり向き合う看護がしたい」と誰もが一度は思うもの。でも、そんな病院をどうやって探したらいいのか、わからないですよね。
ゆとりのある看護を実現するための転職先の見つけ方を伝授します。

看護師をサポートしてくれるコメディカルがたくさん在籍しているか

看護師が担う仕事は本来の看護業務の他にも、意外とたくさんあります。
病院の体制によって、看護業務以外の業務の負担の割合は違います。
看護助手やクラークなどがたくさんいて、看護師の仕事をサポートしてくれるような体制があれば、看護師は看護業務に専念しやすいといえます。
介助や物品の搬送などを看護助手が担ってくれるぶん、患者さんとの時間ができ、ゆとりも生まれます。
また、カルテ整理やコスト管理などをクラークがしてくれれば、煩雑な書類業務が減る分、ベッドサイドで過ごせる時間も増えます。
助手やクラークがほとんどいない病院で勤めたことがありますが、入院してくる患者さんのベッドネーム書きから始まり、必要な書類の準備、検査結果書類の整理など看護師じゃなくてもよい業務が多かったです。
業務の最後は退院した患者さんのカルテ片付けで、これがまた時間がかかるんです・・・(^^;)
こんな風に毎日の日勤のはじまりと終わりは雑用に終始していました。
ちなみに深夜勤務ではその日取った検査やレントゲン・心電図の仕分け作業があり、これまた多いと30分以上かかりました。
クラークがいるといないではかなり差があると体感しました。
助手さんに関しても、毎日のモーニングケアやイブニングケア、おむつ交換やトイレまでの付き添いなどをしてもらえるだけでも、かなり時間にゆとりが生まれます。とくに、介助が多い病棟では助手さんがいない日は仕事が終わらないことも多々ありました。

急性期の病棟以外が狙い目、在院日数を目安に。

患者さんとじっくり向き合える「ゆとりある看護」をしたいと思っても、ゆとりというのは実際に働いてみないと分からなかったりします。
そこで、外から「ゆとり度」を推し量る目安としては病棟毎の「平均在院日数」が目安になります。
基本的には急性期病棟は平均在院日数は短く、慢性期は比較的長いでしょう。
つまり、ゆとりある看護を実践したいなら、急性期以外の病棟がお勧めといえます。
慢性期の病棟や療養型の施設であれば毎日のようにたくさんの入退院があり、患者がどんどん入れ替わることはないと思います。
緊急入院や急変といった突発的な業務に追われることも少ないですし、患者さんの入院が長期になりやすく、入退院を繰り返す患者さんが多いため患者さんと関わる期間も長くなります。また、だんだんとパーソナリティや家族背景なども分かるようになり患者さんへの理解が深まります。
慢性期病棟は業務がルーチン化されている部分が多いので慣れれば時間が短縮でき、その分患者さんのベッドサイドにいられる時間も増えます。
患者さんと1:1の人間的なお付き合いができ、家族も含めてじっくり話を聴くことが可能な訪問看護もおすすめです。
ただし、訪問看護ステーションに帰ってきてから記録を書いたり、色々な書類を準備するなどの事務的な仕事も多いです。
デスクワークが苦手な人には向かないかもしれません。
また、介護老人保健施設などは一見のんびりしていてゆとりのある看護を実践できそうですが、実際には日常生活の介助など、看護業務以外の業務もかなりあります。
ゆとりを求めて転職したものの実際は介護業務に追われ、理想と現実のキャップでやめる看護師が多いのも現実です。
視点を変えると、精神科病棟なども緊急入院や急変などが少ないので業務になれてくればゆとりが生まれます。最近は精神科病棟の入院患者に占める認知症の患者の割合が増えてきていますので、介護は多少あるかもしれません。

ゆとりは経験を積むことでも生まれるもの

もうひとつ、「ゆとり」は忙しい職場環境だけが原因ではなく、自分の経験や気持ちしだいでずいぶん違ってくるものです。
たとえば、慢性期で患者さんの状態としては落ち着いた病棟でも、入職したばかりの看護師は覚えることが多くて「いつも業務に追われて大変」と考えがちです。
どんな職場に転職しても、入職してすぐに「ゆとり」を感じることは難しいでしょう。
しかし、次第に業務に慣れてくると心に余裕が生まれてきます。
経験してきた診療科の看護では、慣れるまでにそれほど時間はかからないと思います。
つまり、これまで蓄積してきた知識や経験が生かせる職場であれば、多少忙しくてもゆとりのある看護は実現できるのです。

福利厚生&待遇を重視した転職

「よりよい条件の職場に移る」ためだと目的がはっきりしているあなた。
「より良い条件」って、どんな条件?
長い目でみて、得をする職場の選び方を伝授します。

給与の金額だけでなく、休日や厚生施設なども総合的にみよう

待遇というと、どうしても給料や賞与などの額面が気になってしまいます。
しかし、給料のみを見て転職すると休みが取れない、残業が多い、シフトが過酷など思わぬ落とし穴があることがあります。
休日・休暇や福利厚生なども含めて、トータルで比較検討したほうが、結果的にはお得になります。
国公立病院の初年度の有給休暇は20日ですが、民間病院でこれだけの休暇が取得できるところは少ないと思います。
(ただ、実際に取得できるかどうかは別ですが・・・。(´;ω;`))
また、国公立病院の多くは保育園や寮が完備され、退職金も整備されています。
小さい子供がいる人は保育料や保育園の送迎などの負担も考慮した方が良いでしょう。
夜間も保育をお願いするなら、院内の保育所に入所した方が絶対に安く抑えられます。
さらに、国公立の病院の方がより院内研修などが充実しているため、入職後に勉強にかける金銭的な負担も少なくて済むでしょう。
大きい病院なら他院の医師や看護師などを講師に呼んで学習会を開催するところも多いです。
こうしたことを金額に換算し、1年間を通してみるとその差は大きいと思います。
一方民間病院の場合にはその運営状況で待遇が違ってきます。
経営状態が良ければ給与や賞与があがったりしますが、悪くなると急に下がるということもあり得ます。
個人経営の病院では、院長や看護部長の個人の意見に体制や運営が左右されたり、規定が変更になるかもしれません。
入職の時に交わした契約内容がしっかり守られないようなところがあるのも事実です。
グループの病院などは母体が大きいので経営状態がしっかりしていて、福利厚生も充実しているところも多いかもしれませんが、中には経営重視でスタッフの待遇は抑えられているというところもあります。
特に知名度の高い病院はそのネームバリューで、待遇がそれほど良くなくても働きたい看護師が集まってきます。
ブランドにとらわれず、自分で面接時にしっかりと確認することをお勧めします。

国公立病院の中途採用枠はわずか。ホームページなどでチェックを。

民間病院の求人は求人票や求人広告などでアピールしていることが多いため、目につきやすいはずです。
一方国公立病院では中途採用枠が少ないため求人広告や人材紹介会社で募集することはあまり多くはありません。
自分でハローワークに出向いて探したり、病院のホームページで求人をチェックする必要があります。
国公立病院は随時募集としている所は少なく、年度の初めに就職試験の日程が発表されている施設が多いです。
その日程の中でどのような転職のスケジュールにするかを考えて試験日を選び、臨みます。
もしもホームページなどで確認してもわからなければ、国立病院であれば国立病院機構に、そのほかの病院であれば自治体の病院局に直接問い合わせてみるのもいいでしょう。

ちなみに、都立病院など複数の病院がある国公立病院は病院全体での就職試験となるところも多いです。
就職試験のときにあらかじめ希望病院を聞かれますが、必ずその病院に就職できるとは限りません。また、転勤もあり得ます。
ちなみに私は以前の就職活動中、就職したい国公立病院のホームページで看護師募集の情報を見つけましたが、「看護師」のみの募集で「助産師」の募集はしていませんでした。
助産師として働きたかったので「どうしよう・・・」と悩み、病院に直接電話をかけることにしました。
そして、「ホームページで看護師募集と見たのですが、助産師は募集予定がないのでしょうか?助産師として就職したいんですが。」と単刀直入に相談しました(*ノωノ)
そしたら事務の方から「看護部と相談してみますので、後日連絡します」と言われ、とりあえずその場は終わりました。
「図々しいと思われたかな・・・」なんて思いながら待っていると、後日、「助産師を1名募集することにしたので、ぜひ試験を受けに来てください」というお返事が!!
ホームページの募集欄にも助産師1名と追加されていました。
意外に言ってみるもんだな、と思いました(笑)
地方の国公立病院だから通じた技かもしれませんが、意外に柔軟に対応してくれることもあるので相談してみるといいかもしれません。
国公立の病院で働く時の注意点ですが、人の入れ替わりが少ない国公立病院には独特の風土があるため、民間施設とのギャップを感じるかもしれません。
実際に私が働いていた病院も、「ここの病院で新人から働いていないと、副師長や師長に上がっていくことはできない」「転職者は評価されにくい」「転職者が意見しても受け入れられない」ということをよく耳にしました。
そういった保守的な部分が少なからずありますので、はじめは苦労するかもしれません。
長く勤めている看護師が多いので、なかなか体質が変わっていかないのでしょう。
とはいっても、現在は看護師不足の波が国公立病院にも押し寄せ、求人の年齢制限の緩和などもあり、少しずつ変わってきています。
病院見学の際に職場の様子をじっくり観察したり、気になることは看護部長に直接聞いてみましょう。

キャリアアップを目指した転職

特定の分野の専門家として専門看護師や認定看護師を目指したい、ジェネラリストとしてスキルに磨きをかけたい。そんな向上心あふれるあなたをサポートしてくれる職場を見極めるコツについて説明します。

ジェネラリストなら民間の中小病院へ、スペシャリストなら大学病院へ

「キャリアアップしたい」というのは転職理由第一位「家庭の事情」、第二位「人間関係」についで第三位となっており、メジャーな理由となっています。
このようにキャリアアップが目的で転職を目指す看護師は多いのですが、時々目指すべきキャリアアップの内容が自分でもはっきりわかっていない人がいます
まずは、自分は今後何を身につけたいのか、それによって将来どんな看護をしたいのか。そのために現在の自分に足りないものは何なのか。
そういったことを現在の職場でもう一度よく考えて自分のキャリアデザインを描いてみるとよいでしょう。
例えば、どんな領域の看護でも一通りできるようなジェネラリストになりたいのか、ある特定の分野で学びを深め、専門性を身につけるスペシャリストになりたいのかで次に選ぶ施設は違うものとなります。
もしもジェネラリストを目指したいのなら、規模の大きい総合病院や大学病院よりも病床数の少ない中小の民間病院がおすすめです。
これらの施設は、病棟の科や業務が細かく分かれていないためいろいろな疾患を持つ患者さんの看護をすることができ、様々な経験することができます。
そのため、身につく疾患の知識や看護技術も広がっていくでしょう。
「将来は救急看護認定看護師になりたい」とか「がん患者さんのリンパ浮腫を軽減するケアを専門的に学び、リンパ浮腫療法士になりたい」というように、自分の目指す専門分野がはっきりしているのであれば2.5次救急の総合病院、大学病院をおすすめめします。
これらの病院なら多くの症例がみられる上、専門分野に関する研修会や勉強会も多いからです。
また、民間の総合病院でも、職員の研修・教育に積極的に取り組んでいる病院が数多くあります。そういった施設であれば看護師の勉強にも熱心で院内の教育制度も充実しています。
院外の研修も有休を使って行かせてくれたり、場合によっては出張費を出してくれる病院もあるでしょう。
研修費を出してもらったら、研修後に院内で伝達講習を行って学んできたことの周知を図るなど病院に還元しなければならないことも多いと思いますが、伝達することで自らも再度学びなおすことができる機会となります。
また、学んできたことを元に病院内の制度を急に変えようとしても、一人ではどうしても限界があります。自分の学んできたことを周知することで全体のムードを変えていくこともできます。

 

院内教育の充実度は認定看護師の数やホームページでチェック

キャリアアップできる環境にある病院であるかどうかを見極めるには、病院の看護部のホームページをチェックしてみましょう。
多くの病院のホームページには院内の研究制度や資格取得に関するサポート制度について載っています。

さらに資格を取得した看護師たちが、その施設でどのように専門性を発揮しているのかなどが掲載されています。
実際に資格を取得している看護師がどのように資格取得したのか、病院のサポートはどうだったのかなどのコメントを載せているところもありますので、それらが判断材料の一つになります。
また、認定・専門看護師の役割の一つに院内での指導・教育ということがありますので、認定看護師や専門看護師が多い病院は、院内研修や勉強会も頻繁に行われています。

あまりギャップの激しすぎない職場を選択する

転職先を選ぶ際のポイントですが、現在の勤務先と転職先の規模にあまり差がない方がはじめは働きやすいです。
例えば療養病棟などの慢性期の施設で働いていた人が、専門性を高めたいからと急に急性期の大規模な民間総合病院に転職したら、病棟全体の雰囲気の違いや、業務の内容や量の違いなどに戸惑うでしょう。
憧れで全くやったことのない分野にいきなり転職するとギャップに苦しむことになるかもしれません。
面接の時点で自分の目指している将来像や積みたいキャリアの形を病院側の担当者にしっかり伝え、それが入職後に現実可能かを確認することも大切です。
看護師を雇う病院側としても、「ここでは私の目指している看護は無理」とすぐに辞められては困りますから、そういった質問にも正直に答えてくれるはずです。
聞きたいことは遠慮せずに質問し、自分のキャリアアップのために適切な施設であるかどうか確認しましょう。

プライベート重視の転職

子供と過ごす時間をしっかり確保したいならやっぱり残業なしで早く帰りたいですよね。
もしくは趣味を極めたい、進学したい、資格取得の講座に通いたいなど、目標を実現するための転職なら、しっかり時間が取れる施設を選ぶのが賢い方法です。
プライベートの時間を優先したいあなたにおすすめの転職先選びのポイントを伝授します。

残業や時間外の研修・委員会が多い職場はプライベートの時間の確保は難しい

プライベートの時間が確保できる職場かどうかを判断するには、やはり年間の休日数が大切になってきます。
具体的には年間の休日が120日以上確保できるか、有給消化率が80%以上あるかどうかが、1つの目安になるでしょう。
休日や有休消化率がこれ以下場合、希望の休暇を確保することが難しそうです。
特に常勤で夜勤もある勤務ならば、夜勤の入り休みや明け休みで休日が使われてしまうので、有意義に過ごせる休日はかなり少ないでしょう。
また、慢性的な人員不足により、一人にかかる業務の負担がかなり重かったり、常に余裕のない状態で稼働している可能性があります。
勤務の内の誰かが急に休んでしまうと、休みの中の誰かが休日を返上せざるを得ない状況などがあるかもしれません。
入退院が多く、常にあわただしい病棟や施設もプライベートな時間の確保は難しいといえるでしょう。
第3次救急指定病院などでは、24時間体制で患者さんを受け入れる特性上、救急入院の手続きなどで突発的に業務量が増えやすいために残業となることが多いです。
また、産科も時間を問わず患者さんが入院してくる病棟の代表です。お産は24時間、365日いつ来るかわかりませんので日常的に夜間の入院があります。
また、産科の特性上夜間の緊急手術、輸血などがあります。
ちなみに就業時間の1時間前にお産があったりすると確実に残業コースとなります( ;∀;)
大学病院も残業が多い職場の筆頭に上がります。
大学病院の目的が症例の研究にあるため、とても研修や勉強会が多いです。
れらは勤務時間外に行われることがほとんどです。
さらに、委員会活動も活発に行われているので勤務後に十分なプライベートの時間を確保するのは難しい傾向にあります。大きな病院になればなるほど勉強会の頻度は高くなり、また委員会の数も増える傾向にあると思います。
私も実際に毎週のように勤務後に勉強会があってうんざりしてしまうこともありました。
しかも、出席をとっているのであまりにも出席率が悪いと上司から意欲が足りないといわれてしまうこともあったようです。(職場の同僚が言われていました・・・)
委員会に関しても、「医師も参加する委員会だから、教務の後の時間じゃないと集まれない」との理由で5時半から始まり、終わるまでの時間サービス残業でした。
逆にプライベートの時間が確保しやすい施設の代表は、国立病院機構、県立、市立病院などの国公立病院です。
これらの病院は公の機関であるために、第三者機関の評価を受けていて、勤務規定を順守することが求められています。(国立病院機構の経営は法人が行っているが、待遇については国家公務員に準じています)
そのため、残業時間や休日もほぼ規定通りに取得することができる施設が多いでしょう。
また、残業が大幅に増えたり、休日もなく働き続けることは少ないと思われます。
とは言っても、私がかつて勤めていた国公立病院は9時10時までの残業が当たり前でしたし、ほとんどがサービス残業でした。
ちなみに休日出勤することはほぼなく、休みの数は確保されていました。
私の経験上、地方の国公立病院の方が都市の国公立病院よりも残業が多いような気がします。
ギリギリの人数でやっているからでしょう。
このように、一概に言えない部分もありますので、残業の量や休日の消化率については、必ず確認をするようにしてください。

世間一般の休みに合わせたいなら、デイサービスや透析などがおすすめ

 

プライベートな時間を確保するといっても、その時間をいつにするかは人それぞれです。
自分がどのような休みの取り方をしたいのかを明確にする必要があります。
例えば、世間一般のお休みである土曜日・日曜日に休みたい、あるいは日曜日のみで、定時で業務が終わるところがいいのであれば、病院以外の外来や透析クリニック、デイサービス、訪問看護ステーションなどの施設がおすすめです
ただ、最近は土日も開いている施設も増えてきていますので事前に確認しましょう。
正職員にこだわりがなければ、パートや派遣といった形で日勤だけ働くという方法もあります。
また、日中にプライベートな時間を確保したいということであれば、夜勤専従という働き方もあります。
これなら日中は自分の時間として使えるので、趣味の学校に行ったり、資格試験の勉強をするなど日中を有意義に使えます。
その場合、勤務中にそこそこ休息が取れるかどうかは確認しましょう。
多少仮眠ができると日中の活動が楽になり、活発に活動することができます。
逆に不眠不休で働かなくてはならないなら、疲労がたまって日中は睡眠をとる事にかなりの時間を費やさなくてはならないでしょう。
その点、精神科は夜間の緊急入院や急変もそれほど多くないので人気があります。
ただし、夜勤専従として働くには臨床経験が3年以上で、日勤・夜勤の両方が一通りできることを条件にしている病院が多いようですので最低限の経験は必要になります。
プライベート重視での転職を希望するのなら、これらの点に注意しながら病院選びをするようにしましょう。

看護師で働く病院以外の職場

仕事を辞めたい理由として、夜勤がしんどかったり土日は確実に休みたいという理由を挙げる人も多いと思います。
夜勤、辛いですよね。
私は深夜に行く前に仮眠から起きた瞬間「あーもうこのまま死んでしまいたい(TДT)」ってよく思います(笑)
そして、世の中3連休中なのに自分は3連勤とかだと、世の中を呪いますよね?(え?私だけ?)
夜勤が多い月とか、たまに看護師という仕事自体をやめて真っ当な時間帯に生きる生活をしたいと思うことがあります。
私のように、「もう夜勤ばっかりの病院勤めはいやーっ(´;ω;`)」って思った方、看護師の職場は病院やクリニックだけではありません。
看護師の資格を活かして働ける病院以外の職場をまとめました。

 

 

看護師で働く病院以外の職場

・訪問看護ステーション
・介護施設などの福祉関係の施設
・産業看護師(企業内医務室勤務)
・フィールドナース
・イベントナース / ツアーナース
・治験コーディネーター(CRC)
・保育園・幼稚園・託児所
・デイサービス
・臨床開発モニター
・大学の保健室・保健管理センター
・健診センターなどの健診機関
・病児保育施設
・人間ドック・健診専門の施設
・献血関連の施設
・美容外科・整形外科など
・コールセンター(電話相談業務)
・シップナース(船上看護師)
・エスコートナース(搬送看護師)
・レジャー施設などの医務室・救護室
・テレビ局関連の施設
・警察署・警視庁
・空港(クリニック・検疫官)
・高齢者集合住宅の健康管理室
・看護専門学校の専任教師
・看護学校の実習インストラクター

 

探してみると病院以外の仕事は結構たくさんあります。
求人を探していると面白いものが出てきて「こんなのもあるんだー(〃艸〃)」とちょっと興味がわいてきます。

 

上記にあげた中には、求人の数が少ないものや期間限定でしか募集しないものなどもあります。

働いてみたいと考えている人は早めから行動をしておいた方がよいでしょう。

また、保育園など競争が激しい求人もあります。

求人があるからと言って必ず就職できるとは限りませんので、退職を伝えてしまったけど希望の就職先に就職できなかったということにならないよう気を付けましょう。
また、病院やクリニック以外の職場は「当たりハズレが大きすぎる!」ということも言われています。
良い所は本当に「病院を辞めて正解だった!」と思えます。

病院以外の職場の方が自分らしく働くことができる人も多いでしょう。

 

・・・ただそれ以上にハズレな所が多いのも事実です。

病院やクリニックでの仕事はなんとなくどんなことをしているのか、想像がつくと思います。

しかし、それ以外の職場となるとどんなことをするのかイメージが湧きにくいですよね。

思っていた業務内容と違ったということもあるかもしれません。

病院・クリニック以外への転職を考えているなら情報収集は大切です。
あなたの未来のためにも、絶対に失敗しない対策をしましょう。

 

 

転職のための情報収集についてのページはこちら♪

転職のための情報収集の方法

転職活動を行うときにまず行うのは情報収集だと思います。
っていうか、絶対にして下さい。
しないと後悔します。
脅してるわけじゃないんです(;´Д`)
本当に本当に重要だと思うのでもう一度言いますよ。
転職活動するときには、必ず!情報収集をしてください。もうすでにここに決めている!っていう人も、いるかもしれませんが、今一度立ち止まって考えてみて下さい。
その職場の何を知っていますか?
その職場はあなたの「譲れない条件」を満たしていますか?
実際問題、働いてみなければわからないことが多いと思います。
私は職場の一番近い病院の評判さえ知りません(笑)
転職に成功するためには情報収集は必須です。では、どうやって情報収集をしたらいいのか?
転職のための情報収集をする一般的な方法をいくつか説明します(´∀`*)

ハローワークやナースセンターなどの求人バンク

国家機関として、国民のために求人情報を提供しているのがハローワークです。
また、ナースセンターは厚生労働大臣認可の無料職業紹介所で、看護職版ハローワークです。
病院・施設からの仲介料・広告料収入目的の営利企業などとは根本的に異なり、信用のある情報も多く取り扱っています。
こちらもインターネットでの求人情報の公開もしていまが、実際に施設に出向いて探す方が主流となります。
私も実際にそれぞれに行って求人情報を探した経験があります。
当時の私は産後2か月の長女を抱えての就職活動だったので、まず現地に行くまでが大変でした。
ハローワークはめちゃくちゃ混んでいることが多くて検索するためのパソコンの待ち時間が長く、制限時間もあるのでゆっくりと検索することが難しかったです。
そして長時間いると長女がぐずったりして落ち着いて検索することができませんでした。
また、ハローワークという性質上看護師の求人に特化しているわけではないので、情報の量や質という点ではナースセンターに軍配が上がります。

ナースセンターは各都道府県に1-2か所というところも多く、近くにない人にとっては利用しにくいかもしれません。
込み合ってはいないのでゆっくり時間をかけて検索することができます。
ただ、ナースバンクの相談員さんは基本的に「どうぞ勝手に求人情報を探してください」という感じで、積極的に相談に乗ってくれる雰囲気ではなかったです。
もちろん話しかければ返答はしてくれますが基本的にはパソコンや書面に書いている以上の情報を持っているわけではなく、相談員さんが代わりに聞いてくれるわけでもなかったです。
なので書面にある情報以上のことを知りたい場合には個人的にその職場に問い合わせをして調べる必要がありますし、それらを通して応募した場合には、業務内容や給与額などもすべて面接時に自分で交渉することになります。
また、営業時間が限られているので都合に合わせにくかったり、紹介までに時間がかかる場合もあります。
私が実際にハローワークとナースセンターを利用した感想としては、近くに施設があるなら利用するのもアリですが、インターネットというもっと良質な情報が得られる環境の中、わざわざ出向いてまで利用しなくてもいいかなと思います。

看護師専門の求人サイト

今の時代、スマートフォンやPC、タブレットで情報収集するのが最も効率的な方法です。
実際に私もかなりお世話になりました。
いつでもどこでもちょっと時間がある時に探せるのがメリットですよね。
子供がいても家で授乳をしながらでも検索できて本当に助かりました。
さらに、だいたいのサイトではお金もかかりません。
看護師に特化した看護師専門の求人サイトでは、様々な条件の求人が集約されていて自分が求めている条件の職場に出会える可能性が高いです。また、新しい情報が更新されていることも多く、いつでも最新の求人情報に出会えます。
会員登録の手間は数分程度の簡単なものが多く、会員登録すると非公開の求人情報も見ることができます。サイトによって、「求人の紹介のみ」から「転職するまでのコーディネートを行う」、さらに「転職前~転職後のフォローまで行う」など、運営会社による対応の差があります。数多い看護師の求人サイトの中からどのような会社を選ぶべきなのか、迷ってしまいますよね?私は迷いました・・・ヽ(TдT)ノ
少なくても希望条件以外の施設への転職を必要以上に斡旋してくる、個人の意図を確認せず強引に転職させようとする、などの自分の成果優先で転職させようとしてくるサイトや「業務委託」「請負」などの契約を謳い、違法派遣を行っているサイトは絶対にやめましょう。他にも会員登録の際、入会料や紹介料を請求してくるというのもおすすめしません。

コミュニティサイト(掲示板・SNSなど)

看護師だけのコミュニティサイトは契約形態別・地域別にコミュニティが形成されているものが多く、より具体的な情報交換を期待できます。
サイトによっては、病院名などを具体的に挙げて情報交換されているところもあります。
リアルな職場の内情を知ることができる機会となるかもれませんが、同時にコミュニティサイト特有の匿名性という点で、情報の信憑性に不安があります。
もしも情報と実情が違ったとしても責任を取る相手はいません。
また、個人情報をむやみに公開するのは悪用されることもあり危険です。
もしも利用するとしてもあくまでも参考適度とし、個人が特定される様な情報を公開しない、気になる情報は鵜呑みにせず求人先に直接問い合わせるなどの対策を取りましょう。

友人・知人からの情報

一番身近な情報収集方法かもしれません。
看護学校の同期などで集まると必ず「うちの病院△△なんだよー!」とか「○○の病院は□□なんだってー」とかって話がでますよね(=゚ω゚)人(゚ω゚=)
友人の口コミも、大切な情報源です。
情報の信憑性という点では最も安心できる情報といえます。
求人側には直接聞けないような裏側の情報を得られる場合もあります。
また、転職を考えている看護師と協力し合うことで、お互いに効率のよい情報収集ができるでしょう。
ただ、職場の環境や人間関係の受け止め方は人によって違います。友人にとっては快適な環境に思えても、自分にとっては合わないということもあります。
実際に私の友人が私に職場のことを聞いてきたのでお答えしていたら「良さそうだよねー」と同じ職場に入ってきたことがあります。
でもいざ入ってみると自分のやりたかったことと違ったようでした。
さらに、前の病院とのギャップが大きく結局なじめなくて辞めてしまいました(´;ω;`)

その他

他にも病院が開設しているホームページには求人情報が載っていることがあります。
もしもここに就職したいという場所があるなら見てみるといいと思います。
また新聞・雑誌などの求人広告にも看護職の求人情報が掲載されていることが多いです。
日々の中で時々チェックしてみると掘り出し求人情報があるかもしれません。

たくさん書きましたが、すべてを使わないといけないわけではないので使いやすそうなものをピックアップして情報収集をしたらよいと思います。

情報収集しただけで就職しなければならないわけではないので、気軽な気持ちで行動を起こしてみましょう。

転職のスケジュールとタイミングを考える

 

 

転職すると決めたら、もう一つ考えるべきことがあります。
それは転職までのスケジュールとタイミングです。

転職のスケジュール

転職するまでには最低でも3か月はかかると思った方がいいと思います。
自分の思い描く職場がなかなか見つからなかったり、求人が出ていないこともあるのでもっとかかるかもしれません。一般的には6か月くらいかかることが多いのではないかと思います。
退職する何か月前までには申告しないといけないというルールがある職場もあるので、その場合は職場のルールに則って退職の意思を伝えるようにしておきましょう。

私の職場は退職する6か月前までに申告しなければいけない職場でした・・・。そんなに長いと思い立ったらすぐに!というわけにはいきませんよね。
ちなみに退職できるのは退職の意思表示をした2週間後以降と労働基準法で定められています。つまり、最短だと2週間前に退職を伝えればよいこととなります。
しかし、シフト制の職場だと勤務表を作る都合などがあり、もっと早くに伝えておかないと迷惑をかけることとなります。また、退職の交渉や引継ぎなどもありますので、最低でも2か月前には伝えておいた方がスムーズに事が運ぶと思います。
また、転職は自分一人の都合でできないこともあり、思うように進まないことも出てきます。
例えば今の職場に交通事故にあって半年の病休をとっている人がいたとしたら、病欠の人が復帰するまで少しだけ待ってほしいといわれるかもしれません。そこを強行突破すると、職場のスタッフの反感をかってしまい退職までの数か月間、ぎくしゃくしてしまったりするかもしれません(´;ω;`)
できることなら円満に退職したいですよね?(;´Д`)
許容できる範囲の交渉なら、相手に合わせた方があとあと円満に退職できることとなりますので考えてみましょう。
他にも、雇用保険や厚生年金などの手続きで、時間を取られてしまうことがあります。
いろいろなアクシデントがあるかもしれないということを考慮して、 スケジュールには余裕を持たせておいた方がいいと思います。

 

転職のタイミング

正直、転職準備をするタイミングはしたいと思ったときでいいかなーというのが個人的な意見です。
看護師の求人が全然なくて転職できないということはほぼありません。
ただ、求人が多くなる時期というのはありますのでその時期まで情報収集しながらゆっくりを機をうかがうのがおすすめです。
転職活動におすすめな月は1月、7月、9月あたりです。
1月、7月はボーナス支給後に退職する職員が多く、求人が増えるので希望する病院も求人を出す可能性が高くなります。
9月は下半期への区切りが良い時期に退職する職員が多くなるので、1月7月と同様に求人が増えます。また、一緒に入職する職員も多くなる時期なので同期がいることによってなじみやすくなると思います。
逆におすすめしないのは4月の転職活動です。
4月は新人看護師や転職看護師がたくさん入る時期になります。この時期に求人されている病院は人を呼び込むことができなかった病院である可能性が高く、待遇や環境があまりよくない可能性が高いです。
ほかにも、国立病院や公立病院は1年のスケジュールとして就職試験の日程がすでに決まっていることが多いです

もしも国公立の病院に勤めたいと考えているのなら、はやめに確認しておいた方が無難です。「気づいたら申し込みが過ぎていた(TДT)」ということもあり得ます。

 

転職をすると新しい職場からの最初の給料までの一定の期間、収入がゼロになる場合がありますのでそこを考慮して事前に生活費を捻出しておきましょう。
また、寮から寮に移り住む予定の人は現在の職場から次の職場までのブランクをあけると住む場所に困ったり、無駄な引っ越し費用がかさむ可能性がありますので気を付けましょう。
とはいえ、思い立ったが吉日という言葉もある通り、転職したいと思ったタイミングで動き出すことのが一番いいのではないかと思います!
動き出さないとそのうちモチベーションが下がってしまって結局不満が残るまま今の職場にだらだらと居続けることになったりしてしまいますヽ(TдT)ノ

まずは情報収集を始めてみるなど、小さな一歩を踏み出すことが大切です。

 

 

 

まとめ

  • 転職には3か月から6か月くらいはかかる。
  • 転職活動のタイミングは思い立った時!焦らずじっくりと情報収集を。
  • 退職してから次の職場までどうするかも考えてスケジュールを組む。

 

 

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