職場に求める「譲れない条件」を考える

 

 

転職を希望する人の中には、現在の職場に不満があるという人も多いと思います。
どんなところに不満を持っているのか、明確化しましょう。
そして、転職する職場に求める「譲れない条件」を考えます。
この「譲れない条件」というのは本当に千差万別です。
あなたにとっての「譲れない条件」が何か、しっかりと考えたうえで転職先を選ぶ必要があります。

条件としてよくあるものをまとめました。

 

 

・総合病院
・個人病院
・クリニック
・訪問看護施設
・介護施設関連
・デイケア・通所サービスなど
・夜勤なし
・2交代
・3交代
・夜勤専従

・アットホームな雰囲気

ざっと上げたところでもこんなにたくさんあります。
見ていけばこれもいいな、あれもいいなという条件ばかりですよね。
ただ、給料が高くて長期休みがとれて、残業も少なくて・・・・とどんどん条件を積み重ねていくとそれだけ選択できる幅も狭まってしまいます。
「これだけは譲れない」という条件を3つくらいに絞って転職先を探した方が良い条件の就職先を探すことができると思います。

 

人間関係について

上記には挙げませんでしたが、人間関係が良いところというのはかなり重要な条件だと思います。

転職理由の第2位ですが家庭の事情というやむを得ない理由を抜くと第1位です。

つまり、自ら転職したいと望む人の転職理由では一番にあがる理由ということになります。

人間関係については、求人情報には載ってこない情報であり、またなかなか病院に確認することが難しいと思います。

「あなたの病院は人間関係いいですか?」って、病院の人事担当には聞きにくいですよね(;´・ω・)

もしも聞いても人事担当は事務の人なので現場の人間関係はあまりわからないでしょうし・・・。

これについては、求人情報に記載されている待遇は決して悪くないにも関わらず、いつも求人が出ている病院や病院の規模の割に募集人数が多い病院はもしかしたら人間関係がよくないのかも?という仮説を立てながら病院の見学に行くとよいと思います。

実際に病院に見学に行くとなんとなく病院や病棟の雰囲気をつかめますので、見学はお勧めです。

ちなみに私は1回目の転職の時には子供が生まれて産後8週で就職活動を始めたので、子育てと仕事の両立が可能な職場という所が第一条件でした。

そして、夜勤もしたいと考えていたので24時間託児ができる保育園が近くにあること。

「24時間託児ができる施設が近くにある」という条件は結構きびしく、24時間稼働している院内保育所がついている病院が無難だろうということになりました。

そして、子連れで通勤することになるので病院の近くに引っ越すことを前提に、できるだけ周りが民家だったり公園だったりと環境がよさそうなところ、治安が悪くないところにしたいと思っていました。

東京の通勤ラッシュに子連れで乗ったら押しつぶされて子供が死ぬんじゃないか(´;ω;`)と感じたのでこちらもできたら叶えたい条件でした。

結果、明るい住宅街の中にある24時間夜勤対応の保育所付総合病院を転職希望としました。

 

こんな風に上記にあげた条件以外でも、自分の譲れない条件があるかもしれません。

転職を成功させるための準備としてとても大切なことなので、譲れない条件についてはよく考えて下さいね(*´∇`*)

 

本当に転職すべきか否か

 

 

転職に向かって戻ることができないところまで進む前に、
少し立ち止まって考えてみましょう。

 

 

「その転職は、本当にするべきなのか否か」

転職してみたものの、実は転職の必要がなかった・・・という人もいます。
なぜ転職したいのか、という理由を自分の中で明確にして、その理由が転職すべき理由なのか、転職するほどに自分のなかで重要な理由なのかをしっかり確認しましょう。

転職をした方がいい人

  • やりたいことや将来の目標が明確な人

精神科看護をやりたいと考え始めたが、自分の病院には精神科がないなど、自分のやりたいことが明確にあるけれど、現在の職場ではそれが叶わない人は転職すべきです。

  • 現在の職場では体調をこわしてしまうと思われる人

夜勤の回数や休日の回数など、病院によって待遇が違います。また、夜勤自体が難しいならクリニックを選択するなど無理なく仕事を続けられる環境の職場に転職するべきです。

  • 現在の職場では今後のキャリアアップが望めない人

例えば、現在の職場が毎日患者さんのおむつ替えと食事介助、歩行の見守りばかりであったら。その仕事を10年務めた後に、やりがいがないと感じてもっとキャリアアップできる職場に行きたいと考えたときに難しくなってしまうと思います。経験は財産となりますので、まったく経験を積めない職場でやりがいを感じないのであれば早めに転職すべきだと思います。

  • サービス残業が異常に多いなど、年収や待遇が明らかに悪い

過去に私が勤めていた病院は、毎日残業を4時間以上しているのに、残業代は1-2時間ほどしかもらえずでした。「残業は自分の仕事が遅いことが悪い」というようなことを上司が公言していたので請求することもできない雰囲気でした。そして、体調が悪くても休めず、みんな無理してでも仕事にきていました。

明らかに待遇がおかしい、適正な給料がもらえないというようなことがあるのなら心身を壊す前に転職をしたほうが良いと思います。

  • 決定的な人間関係の問題

クリニックで院長と合わない・ローテーションのない小さなクリニックでスタッフとうまくいかないなど、明らかに今後も関わっていく必要がある相手とうまくいかない場合もあると思います。働き続きる限り、顔を合わせなければならない相手との人間関係が悪い場合スはトレスによって心身の不調をきたしてしまうこともあると思いますので転職をお勧めします。

転職をしないほうがいい人。

  • キャリアアップの努力をせずに高い年収や評価、ブランドを望んでいる人。

それなりの年収・評価を得たいと考えているのならばそれに伴う努力は必要になってきます。スタッフの意識が高い職場に飛び込んだ場合、自分のレベルの低さを痛感すると思います。それで触発されてキャリアアップの努力を始めればまだよいかもしれませんが、そうでなければ結局人間関係に悩むこととなります。

  • キャリアプランが描けない人

短期的なキャリアプランはもちろん、長期的にどのような看護師となりたいのかというキャリアプランを立てることは転職のために大切なことです。これがあるとないではモチベーションも変わってきますし、実際に履歴書を書く時、面接の際にも説得力が変わってきます。ここが具体的にならない人は、もう少し今後についてじっくり考えてからの転職とした方が良いと思います。

  • 憧れやネームバリューのみで職場を選ぼうとする人。

有名な病院=あなたにとって合っている病院ではありません。ネームバリューがあるということは、それだけ集まってくる看護師も多いということ。実際に有名な病院は看護師の給料や待遇が比較的よくないところも多いです。それでもそこで勤めたいという看護師が多いからでしょう。憧れのみで転職を希望するのは危険行為だと思います。そこでどんな看護師として働きたいのかということが明確でないのならもう少し考えたほうが良いと思います。

  • ちょっとした人間関係

人間関係って、働く上で一番影響が大きいですよね。人間関係が良ければ多少ほかの条件が悪くても頑張れるし、逆に人間関係が悪いと他が良くてもしんどいです。現実として、人間関係に悩んで転職を考える人は多いです。そして、それが悪いこととは思いません。ただ、ちょっとだけ考えてみて下さい。例えば1人どうしても苦手な同僚がいたとします。その人と、この先ずーーーーっと一緒に働く見込みですか?ローテーションなどで離れる可能性はありませんか?上司に相談して部署を移動することなどは難しいですかまた、師長と合わない人の場合、普通の看護職として転職したとしたら上司を選ぶことはできないと思いますので、転職した先にも同じような上司がつく可能性もあります。
私にははとっても合わなくてこのままじゃやっていけないと思っていた医師がいました。その医師が原因で退職してしまった看護師も10人以上いましたから、相当強烈だったと思います(笑)その医師は「俺は退職までここにいる」と言ってましたので、いつか私もこの先生のせいで辞めるかも・・・と思っていましたが、なんと突然医局の命令でほかの病院に転勤になりました。(行った先の病院に対してはご愁傷様としか言いようがありませんが・・・)そんなこともあるので、苦手な人の方がいなくなってしまうということもあり得ます。(逆に来ることもあるかもしれませんが・・・。)他の条件には満足しているけど、そこだけがネックという人は本当にその理由で今の条件を手放してしまっていいのか再考しましょう。もしかしたら人間関係のストレスについてどうしたらいいかを学ぶ方がはやくその問題を解決できるかもしれません。

 

 

 

いろいろと書いてみましたが、上記の記事を読んでやっぱり転職したい!」と思われた方はすぐにでも動き出すべきだと思います。
私の友人にも転職してより自分のやりたいことをできるようになったと毎日楽しく生き生き仕事をしている人が何人もいます。
また、逆に子育て中は少しセーブしながら働きたいと転職し育児と仕事を両立している人もたくさんいます。
上手に転職した人たちに共通しているのは、みんな情報収集をしっかりして転職していることです
職場に求めるニーズはそれぞれですから、自分に合った職場を選ぶことができることが転職に成功するカギとなると思います。

看護師が実際に転職した理由7つ

「転職をしたい」と思う理由は皆さまそれぞれだと思います。
転職経験のある看護師へ行ったアンケートによると、
なぜ転職したのかという質問への回答は以下の通りとなりました。

1位:家庭の事情

2位:人間関係

3位:スキルアップ

4位:体調不良

5位:待遇への不満

6位:部署の移動

7位:閉院

転職理由で最も多いのは結婚・出産・引っ越しなどの家庭の事情ということでした。
 私自身も結婚し、夫の職場に合わせて引っ越しをした経験がありますので、やはり家庭の事情で転職する方は多いのでしょう。
また、職場によっては育休が取れない雰囲気で退職せざるをえなかったり、子育てに理解がない職場だと仕事を続けることが困難だったりします。
次にランクインしているのが人間関係。
先輩からのいじめ、上司や医師のワンマンに我慢ができないなどの人間関係が転職の動機という人も多いでしょう。
看護師は女性が多い職場のため、派閥があったり、陰湿ないやがらせがあることもあります。
私の友人に白衣に落書きをされたり切られるといういじめを受けた人がいました。
あまり我慢しすぎてしまうと心身の不調をきたしてしまうこともあります。
3位はスキルアップのためというポジティブな転職理由が出てきてます。
他の病院ではどのようにしているのか知りたい、もっと技術を磨きたい、もっとハイレベルな医療に携わりたい、キャリアアップしたい、自分のやりたい看護分野が見つかったなどの理由があると思います。
こういった自分をもっと成長させたいという理由の転職はモチベーションが保ちやすく成功しやすいです。
4位には体調不良が上がります。
体調が優れず夜勤を続けるのが辛くても、看護職員の人数が少ないために夜勤免除が難しい職場もあります。また、仕事内容そのものがハードワークすぎて体調を崩してしまうこともあるでしょう。そういった職場は退職者が多いため看護職員の確保が難しくなかなか環境改善することが難しくなっています。
5位は待遇への不満でした。
賃金が安い、残業が多い、夜勤回数が多いことや夜勤体制への不満などの
病院の管理に対する不満などがあります。
私も毎日22時ごろまでサービス残業だった職場に勤めていたことがあります。
自分だけではなく、周りもみんな遅くまで残業していたのでそれが当然のような雰囲気となっていました。
ひどいところだと日勤の残業が終わらず、そのまま深夜勤務に突入なんて職場もあると聞きます。
さすがにあまりにも待遇がひどい時には転職を考えた方がいいでしょう。
その他の理由として部署の移動や閉院ということが出てきます。
閉院というのはちょっと意外でしたが、たしかに周りにも閉院している病院がちらほらあるので、そこに勤めている看護師は転職を余儀なくされてしまいます。閉院となるのは個人クリニックが多く、閉院後のスタッフへ職場を紹介するなどのケアをないところが多いです。閉院の残務処理が結構大変で、実際に閉院するまでとても忙しくなるという話も聞きますので早めに行動を起こした方が無難でしょう。
あなたが転職したい理由は上記の中にあったでしょうか?
あなたがもし本当に、「本気で転職したい」
そう思っているのであればもちろん行動をおこすべきです。
ただ、同時に、今いちど冷静になって自分の状況を客観的に見つめることが必要です。
「仕事を辞めたい」、「転職したい」と思い始めると「もう今すぐにでも!」と思うのは当然だと思います。
でも焦りすぎると転職することよりもまず辞めることを選んでしまい
寮などに住んでいる人は住むところを失ってしまったり
生活費がなくなってしまう可能性もあります。
また、現在の条件よりも労働環境が悪いところを選んでしまったりと
かえって自分の首を絞めることとなりかねません。

本当に転職すると決めたのであれば今すぐに情報収集などの行動に移すとともに、
どのタイミングでどのようにするのかということをしっかり見極めることが重要となってきます。

 

 

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