転職に向かって戻ることができないところまで進む前に、
少し立ち止まって考えてみましょう。
「その転職は、本当にするべきなのか否か」
転職してみたものの、実は転職の必要がなかった・・・という人もいます。
なぜ転職したいのか、という理由を自分の中で明確にして、その理由が転職すべき理由なのか、転職するほどに自分のなかで重要な理由なのかをしっかり確認しましょう。
転職をした方がいい人
- やりたいことや将来の目標が明確な人
精神科看護をやりたいと考え始めたが、自分の病院には精神科がないなど、自分のやりたいことが明確にあるけれど、現在の職場ではそれが叶わない人は転職すべきです。
- 現在の職場では体調をこわしてしまうと思われる人
夜勤の回数や休日の回数など、病院によって待遇が違います。また、夜勤自体が難しいならクリニックを選択するなど無理なく仕事を続けられる環境の職場に転職するべきです。
- 現在の職場では今後のキャリアアップが望めない人
例えば、現在の職場が毎日患者さんのおむつ替えと食事介助、歩行の見守りばかりであったら。その仕事を10年務めた後に、やりがいがないと感じてもっとキャリアアップできる職場に行きたいと考えたときに難しくなってしまうと思います。経験は財産となりますので、まったく経験を積めない職場でやりがいを感じないのであれば早めに転職すべきだと思います。
- サービス残業が異常に多いなど、年収や待遇が明らかに悪い
過去に私が勤めていた病院は、毎日残業を4時間以上しているのに、残業代は1-2時間ほどしかもらえずでした。「残業は自分の仕事が遅いことが悪い」というようなことを上司が公言していたので請求することもできない雰囲気でした。そして、体調が悪くても休めず、みんな無理してでも仕事にきていました。
明らかに待遇がおかしい、適正な給料がもらえないというようなことがあるのなら心身を壊す前に転職をしたほうが良いと思います。
- 決定的な人間関係の問題
クリニックで院長と合わない・ローテーションのない小さなクリニックでスタッフとうまくいかないなど、明らかに今後も関わっていく必要がある相手とうまくいかない場合もあると思います。働き続きる限り、顔を合わせなければならない相手との人間関係が悪い場合スはトレスによって心身の不調をきたしてしまうこともあると思いますので転職をお勧めします。
転職をしないほうがいい人。
- キャリアアップの努力をせずに高い年収や評価、ブランドを望んでいる人。
それなりの年収・評価を得たいと考えているのならばそれに伴う努力は必要になってきます。スタッフの意識が高い職場に飛び込んだ場合、自分のレベルの低さを痛感すると思います。それで触発されてキャリアアップの努力を始めればまだよいかもしれませんが、そうでなければ結局人間関係に悩むこととなります。
- キャリアプランが描けない人
短期的なキャリアプランはもちろん、長期的にどのような看護師となりたいのかというキャリアプランを立てることは転職のために大切なことです。これがあるとないではモチベーションも変わってきますし、実際に履歴書を書く時、面接の際にも説得力が変わってきます。ここが具体的にならない人は、もう少し今後についてじっくり考えてからの転職とした方が良いと思います。
- 憧れやネームバリューのみで職場を選ぼうとする人。
有名な病院=あなたにとって合っている病院ではありません。ネームバリューがあるということは、それだけ集まってくる看護師も多いということ。実際に有名な病院は看護師の給料や待遇が比較的よくないところも多いです。それでもそこで勤めたいという看護師が多いからでしょう。憧れのみで転職を希望するのは危険行為だと思います。そこでどんな看護師として働きたいのかということが明確でないのならもう少し考えたほうが良いと思います。
- ちょっとした人間関係
人間関係って、働く上で一番影響が大きいですよね。人間関係が良ければ多少ほかの条件が悪くても頑張れるし、逆に人間関係が悪いと他が良くてもしんどいです。現実として、人間関係に悩んで転職を考える人は多いです。そして、それが悪いこととは思いません。ただ、ちょっとだけ考えてみて下さい。例えば1人どうしても苦手な同僚がいたとします。その人と、この先ずーーーーっと一緒に働く見込みですか?ローテーションなどで離れる可能性はありませんか?上司に相談して部署を移動することなどは難しいですかまた、師長と合わない人の場合、普通の看護職として転職したとしたら上司を選ぶことはできないと思いますので、転職した先にも同じような上司がつく可能性もあります。
私にははとっても合わなくてこのままじゃやっていけないと思っていた医師がいました。その医師が原因で退職してしまった看護師も10人以上いましたから、相当強烈だったと思います(笑)その医師は「俺は退職までここにいる」と言ってましたので、いつか私もこの先生のせいで辞めるかも・・・と思っていましたが、なんと突然医局の命令でほかの病院に転勤になりました。(行った先の病院に対してはご愁傷様としか言いようがありませんが・・・)そんなこともあるので、苦手な人の方がいなくなってしまうということもあり得ます。(逆に来ることもあるかもしれませんが・・・。)他の条件には満足しているけど、そこだけがネックという人は本当にその理由で今の条件を手放してしまっていいのか再考しましょう。もしかしたら人間関係のストレスについてどうしたらいいかを学ぶ方がはやくその問題を解決できるかもしれません。
いろいろと書いてみましたが、上記の記事を読んで「やっぱり転職したい!」と思われた方はすぐにでも動き出すべきだと思います。
私の友人にも転職してより自分のやりたいことをできるようになったと毎日楽しく生き生き仕事をしている人が何人もいます。
また、逆に子育て中は少しセーブしながら働きたいと転職し育児と仕事を両立している人もたくさんいます。
上手に転職した人たちに共通しているのは、みんな情報収集をしっかりして転職していることです。
職場に求めるニーズはそれぞれですから、自分に合った職場を選ぶことができることが転職に成功するカギとなると思います。
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